- EUROPEAN FINAL
- ドイツ完勝! ヒザル(TRL_LIGHTNING)が3戦全勝の快挙でヨーロッパ選手権のタイトルを獲得!
- ネイションズカップ ヨーロッパ 選手権 決勝
- 2018.10.23
最終決戦の舞台となるのは、初登場のカタロニア・サーキット。使用される車両はRed Bull X2014 Standardによるワンメイク。
完全にイコールコンディションとなったレース3ですが、プラクティスの時間を用意されたとはいえ予選の段階で習熟度の差が出ました。多くの選手がスピンやコースアウトを繰り返し限界を探る走りに徹します。
スタートでハプニングがおきます。2番グリッドからスタートのイタリア/ジョルジオ・マンガーノ(Giorgio_57)が豪快にリヤタイヤをホイルスピンさせ6位までポジションを落とします。
トップを走るのはここまで2連勝でタイトルに大手をかけるドイツ/ミカイル・ヒザル(TRL_LIGHTNING)ですが、ここで彼の前に立ちはだかったのは、スペイン/ホルヘ・ロペス(Williams_Coque14)でした。
地元スペインのロペスにとってはカタルニアは慣れ親しんだサーキットであり、観客席には多数のスペイン国旗がたなびいています。
スタートで唯一のソフトタイヤを選択したスペイン/ロペス(Williams_Coque14)は僅か1周で3位までジャンプアップすることに成功。
スペイン語コメンタリーブースのルーカス・オルドネスも興奮を抑えきれない表情。
10周目、スペイン/ロペス(Williams_Coque14)は遂にドイツ/ヒザル(TRL_LIGHTNING)に背中をとらえます。
11周目、1コーナーでスペイン/ロペス(Williams_Coque14)が1位に躍り出ます。
1回目のピット作業でヒザルはハードタイヤ、ロペスはミディアムタイヤ、という異なるタイヤ戦略あるものの、4周に渡りトップを走り続けた地元の英雄に対して会場の観客からは割れんばかりの歓声がこぼれます。
かやたタイトルへの望みを繋ぎたいイタリア/マンガーノ(Giorgio_57)でしたが、コース外にリヤタイヤを落としスピンを喫するなどのミスが重なり6位に沈みます。レース1ではメカニカルトラブルに悩まされ、運にも見放されたヨーロッパファイナル大会でしたが、マンガーノが真の強さを取り戻すことができるのか、ワールドファイナルでの走りが見ものです。
最終スティントにソフトタイヤを温存したドイツ/ヒザル(TRL_LIGHTNING)に対して、ハードタイヤのスペイン/ロペス(Williams_Coque14)。百戦錬磨の王者ヒザルのタイヤ戦略の前にロペスの台頭もここまで。一気にドイツ/ヒザル(TRL_LIGHTNING)がスパートを開始しスペイン/ロペス(Williams_Coque14)を引き離します。
20周に渡る息の詰まる超高速バトルを制したのはドイツ/ミカイル・ヒザル(TRL_LIGHTNING)。Day2は3戦全勝という他を圧倒する完全勝利でした。
天才的な才能を持つヒザルですが、彼は日本語を勉強している勤勉な努力家でもあります。日常的な会話程度なら不自由なくコミュニケーションを取る事ができます。これは日本製のビデオゲームを深くプレイするうえでとても大切な要素です。ビデオゲームの表面上の要素だけではなく、日本で盛んなユーザーコミュニティーの情報を得る為にヒザルは1歩先の世界を歩んでいます。
Day2では未勝利に終わったイギリス/サスウィロー(GTP_Aderrrm)でしたが、着実にポイントを獲得していく強かな走りでヨーロッパファイナルでは見事2位。オンラインシリーズ同様にオールラウンダー的な強さを見せつけました。
運に見放され、自身のミスも響いたマンガーノは6位でレース3を終え、ポイントスタディングではイギリス/サスウィロー(GTP_Aderrrm)に逆転され3位となりました。ワールドツアーのヒーローの逆襲に期待がかかります。
ポイントスタンディングでは7位という結果でしたが、ヨーロッパファイナルというビッグイベントで強烈な爪痕を残したロペス。
王者ドイツ/ヒザル((TRL_LIGHTNING))をも苦しめたスペインの若手の活躍に注目です。
ドイツ/ミカイル・ヒザル(TRL_LIGHTNING)
ワールドファイナルでもクッキーとトルコの黒紅茶を飲みたい!
冗談はさておき、Race3のRed Bull X2014ワンメークレースは全員同条件で公平で、本当に誰が一番速いのかを決められるのでとても良かったです。私自身にとっても最高のレース展開でヨーロッパファイナルを締めくくることができました。
この勢いのままワールドファイナルでも世界のトップ選手を相手に勝利したいと思います。