- MANUFACTURER SERIES
- 「ワールドツアー ニューヨーク」でメルセデス・ベンツが総合優勝を獲得
- ワールドツアー第3戦・ニューヨーク
- 2019.08.25
ファイナルレースで勝利したチームメルセデス・ベンツが優勝を決める!
8月24日〜25日(現地時間)にかけてアメリカ・ニューヨークの「プレイステーション・シアター」にて開催される、FIAグランツーリスモ選手権の公式戦「ワールドツアー第3戦・ニューヨーク」。イベント1日目には「マニュファクチャラーシリーズ」のレースが行われ、メルセデス・ベンツ(コディー・ニコラ・ラトコフスキ / オーストラリア、ベルナル・ヴァルヴェルデ / コスタリカ、アンソニー・フィリックス / USA)が総合優勝を獲得しました。
今大会のマニュファクチャラーシリーズは、オンラインシリーズ「2019 プレシーズン」の上位12メーカー・3人1組、計36名で争われる団体戦で、4レースの総合獲得ポイントで競います。レース1〜3までは各チーム1名出場し、最終レースは獲得ポイント2倍となり3人のドライバーが交代して走ります。
Top6予選、レース1〜3
総合予選上位6チームによるTop6予選タイムアタックでは、ミカイル・ヒザル選手がトップタイムをマークし、スバルがレース1スターティンググリッド1位を獲得。前回の「ワールドツアー ニュルブルクリンク」 の勝者トヨタ(コッキー・ロペス)は2位。3位はメルセデス・ベンツ(コディー・ニコラ・ラトコフスキー)という結果になりました。
高速コース「ブルームーン・ベイ・スピードウェイ・インフィールド A」をGr.4車両で8ラップするレース1。マシンのストレートスピードの差により、難しい状況にあったトヨタは後続ポルシェを抑え切り、1位でフィニッシュ。母国開催となったアンソニー・フィリックス選手駆るメルセデス・ベンツは4位フィニッシュ。ポールスタートのスバルは序盤の混戦に巻き込まれ、10位までポジションを下げレースを終えます。
レース2では序盤でトヨタが後方車両との接触を避ける形でレコードラインを外れ、下位に沈み8位でフィニッシュ。BMW、メルセデス・ベンツとレクサスがトップ争いを繰り広げる中、東部将大選手をドライバーに迎えたアストンマーティンが8位スタートからポジションを上げ、このレースで勝利。「ワールドツアー・パリ」で優勝したレースを再現するかような健闘を見せます。2位はメルセデス・ベンツ、BMWが3位となります。
レース3は結果により最終レースのグリッドが決まるため、各チームのエースドライバーが集まる重要な一戦です。アストンマーティンからはアダム・サスウィロー選手が参加し、ラトコフスキー選手がドライブする後続のメルセデス・ベンツを抑える展開が続きます。両者サイド・バイ・サイドの状態で迎えた最終ラップ第一コーナーで、アウト側フルブレーキで仕掛けたラトコフスキー選手がサスウィロー選手をパスし、メルセデス・ベンツが1位でフィニッシュ。暫定ポイントリーダーとなり、最終レースポールポジションを獲得します。これにレクサスが続き2位でチェッカーを受けます。アストンマーティンは3位で、レース3終了時点で首位メルセデス・ベンツと6ポイント差となります。
ファイナルレース
獲得ポイント数が2倍となる最終レースは、Gr.3クラスのマシンで「インテルラゴスサーキット」を25周する長い戦い。3人のドライバー交代とハード・ミディアム・ソフト3種のタイヤ使用が義務づけられます。ソフトタイヤスタートが磐石とされるトップグループでは、1位メルセデス・ベンツがソフト、2位レクサスがハード、3位アストンマーティンはミディアムを選択し、三者のタイヤストラテジーが分かれる予想のつかない展開となります。序盤では逃げ切りを図るメルセデス・ベンツを、アストンマーティンとソフトタイヤスタート勢が追いかけます。
各チームが2回目のピットストップを終える17ラップ目でメルセデス・ベンツはラトコフスキー選手にドライバー交代し、ミディアムタイヤでピットアウト。ソフトタイヤで走行するアストンマーティンのサスウィロー選手の前に出ます。レース3の応酬を見せたいサスウィロー選手と、レースに勝利し優勝を決めたいラトコフスキー選手の両エースドライバーよる意地の戦い。この再演でラトコフスキー選手はまたしてもライバルを上回り、トップでチェッカーを受けメルセデス・ベンツが有終の美を飾りました。
「ワールドツアー第2戦・ニューヨーク」マニュファクチャラーシリーズを制したのはメルセデス・ベンツ。前大会ニュルブルクリンクでの苦境を乗り越えて見事に勝利を納めました。第2位にはパリ大会勝者のアストンマーティン、第3位は昨ワールドツアー優勝チームのレクサスが入賞という結果で幕を閉じました。
2019 ワールドツアー・第3戦 ニューヨーク
マニュファクチャラーシリーズ リザルト
Rank | Manufacturer / Drivers | Race 1 | Race 2 | Race 3 | Race 4 | Total Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | メルセデス・ベンツ Anthony Felix / Bernal Valverde / Cody Nikola Latkovski | 7 | 10 | 12 | 24 | 53 |
2 | アストンマーティン Nick McMillen / Adam Suswillo / 東部 将大 | 3 | 12 | 8 | 20 | 43 |
3 | レクサス Andrew Brooks / Baptiste Beauvois / Daniel Holland | 6 | 4 | 10 | 8 | 28 |
4 | BMW Randall Haywood / Nicolás Rubilar / Soma Iseri | 8 | 8 | 6 | 6 | 28 |
5 | スバル Mikail Hizal / 宮園 拓真 / Joseph De Jesus | 1 | 2 | 7 | 16 | 26 |
6 | アルファロメオ Daniel Solis / Alonso Regalado / 吉田 匠吾 | 2 | 7 | 2 | 14 | 25 |
7 | ジャガー Vinicius Neto / Pierre Lenoir / Kenny Conomos | 4 | 5 | 4 | 10 | 23 |
8 | トヨタ Facundo Dudulec / Coque López / Simon Bishop | 12 | 3 | 3 | 2 | 20 |
9 | フォルクスワーゲン Thomas Leonhart / 西村 康介 / Mathew Smith | 5 | 1 | 1 | 12 | 19 |
10 | ポルシェ Mark Pinnell / Adriano Carrazza / Matt Simmons | 10 | 0 | 5 | 0 | 15 |
11 | フォード Armen Aghakhan / Marco Grasso / Adam Wilk | 0 | 6 | 0 | 4 | 10 |
12 | ヒュンダイ Nicolas Romero / 星野 達郎 / Connor Healy | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
イベント前日にはミシュランとのパートナーシップを発表。プロアマ対抗戦も開催
イベントに先立って開催された発表会では、「グランツーリスモ」がタイヤメーカー「ミシュラン」と、FIAグランツーリスモ選手権のオフィシャルタイヤサプライヤーとしてパートナーシップを結んだことが発表されました。あわせてミシュランは『グランツーリスモSPORT』のタイヤテクノロジパートナーとなり、「グランツーリスモ」の体験にさらなるリアリティをもたらす可能性を明らかにしました。
また、発表に際して行われた「プロアマ対抗戦」には元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが参加し、昨年度ネイションズカップ王者イゴール・フラガとチームを組みレースを戦いました。
新パートナーシップ発表イベントとプロアマ対抗戦の模様は「グランツーリスモLIVE」にて視聴できます。
・グランツーリスモ プロアマ対抗戦: ニューヨーク - グランツーリスモLIVE