リストに戻る

NATIONS CUP
わずか107ポイント差。日本・fd3sr20b0654選手が念願の初優勝を達成。
テストシーズン19 オーバービュー
2018.03.29

ネイションズカップの19季目のテストシーズンは、3月18日から24日にかけて、全6戦が行われました。

日曜日の初戦は、鈴鹿サーキットでのGR.3マシンの戦いでスタート。攻略の難しいテクニカルコースでの戦いは、地元日本勢が上位を占め、fd3sr20b0654選手、Kawakana222選手、TOMMYKAIRA_R32選手らが高ポイントを獲得しました。

第2戦はレイクマジョーレの東レイアウトを舞台にした、デ・トマソ パンテーラのワンメイクレース。ここでは前戦のトップ3が引き続き健闘、2戦のポイント合計でKawakana222選手が首位に立ちました。いっぽう4位にはシンガポールのLMP_te9500rpm選手が浮上、今後の活躍が期待されます。

火曜日の第3戦は京都ドライビングパーク雅がステージ。レーシングカート 125 Shifterを使った1戦です。独特のテクニックを要するレースだけに欠場する選手も多い中、前回4位だったシンガポール・LMP_te9500rpmが奮闘し、ポイントランキング暫定首位を獲得、いっぽう2位には、オーストラリアの強豪・Nik_Makozi選手も食い込んできました。

水曜日のオフをはさんで木曜日の第4戦。ブルームーン・ベイのインフィールドBを使ったGR.4の戦い。シンプルながら奥の深い1戦は、日本のRuri314-選手、s-shohei_選手、Kerokkuma_ej20選手らが高ポイントを獲得。ただし総合ポイントでは再び日本・Kawakana222選手が首位となり、それをオーストラリア・Nik_Makozi選手、シンガポール・LMP_te9500rpm選手が追う展開となりました。

金曜日のレースはニュルブルクリンク GPでのF1500T-Aによるワンメイクです。ツーリングカーとは一味違ったフォーミュラーの戦いは、首位の日本・Kawakana222選手が欠場したもののランキング首位をキープ、いっぽうNik_Makozi選手が高ポイントを獲得しましたが総合ポイントで日本のfd3sr20b0654選手、s-shohei_選手らに逆転を喫し、4位へと順位を落とします。

こうして迎えた土曜日の最終レース。ブランズハッチ GPでのGR.4による戦いです。優勝を狙う上位勢は第3枠にエントリーし、Top24スーパースターズ枠に進みました。

ここでは、予選中団に付けた選手が激しい追い上げを展開。時おりヒヤッとする展開を見せつつも、日本のLeafa_12選手、TOMMYKAIRA_R32選手、fd3sr20b0654選手らがポジションを上げていきます。そんな中、ポールスタートを切ったKawakana222選手が順位を落とし、2位からスタートしたオーストラリア・Nik_Makozi選手が善戦、結局、優勝を飾りました。

しかしポイントランキング争いでは、2位に入った日本・fd3sr20b0654選手が合計15,027ptsを獲得、Nik_Makozi選手をわずか107pts上回って、悲願の初王者の座に輝いたのです。

RANK DRIVER DR SR RD.1 RD.2 RD.3 RD.4 RD.5 RD.6 TOTAL
1 日本 fd3sr20b0654 S S 2265 1975 - - 1711 10787 15027
2 オーストラリア Nik_Makozi S S 1862 1156 1574 1740 1871 11187 14920
3 日本 TOMMYKAIRA_R32 S S 2139 1997 - - - 9988 14124
4 日本 Kawakana222 S S 2199 2122 - 1907 - 9589 13910
5 日本 Leafa_12 S S 1761 - - 1615 1604 10388 13764
6 日本 Arrow21CG S S 1887 1559 - 1491 - 8790 12236
7 日本 kyuta S S 1954 873 966 1437 1600 8390 11944
8 日本 Ruri314- S S 1635 - - 2113 - 7991 11739
9 日本 toybubu1205 S S 2076 1123 868 - 1390 7592 11058
10 日本 Merry_chataro_lc S S - - - 924 610 9189 10723

Top 24 スーパースターズ・レビュー

ネイションズ、マニュファクチャラーシリーズの双方でポールポジションを獲得した日本・Kawakana222選手を先頭にレースはスタート。

Kawakana222選手は両シリーズともに、悲願の初タイトルを目前にしています。

レースをリードするかと思われた1周目。2番手を走行していたオーストラリア・Nik_Makozi選手が早々にKawakana222選手をオーバーテイク。Nik_Makozi選手が得意とする先行逃げ切りのハイペースで、2位以下を引き離しにかかかります。

1位のポジションを奪われたKawakana222選手は、4周目の最終コーナーで挙動を乱し、ピットロード入口のバリアに痛恨のクラッシュ。このアクシデントで17位まで転落し、ダブルタイトルの望みが潰えました。

トップを走るNik_Makozi選手が2位以下を大きく引き離しにかかる中、2位集団を引っ張る、日本・TOMMYKAIRA_R32選手、日本・fd3sr20b0654選手、両選手の争いは熾烈です。シーズン19の有効ポイント数から、たとえ2位フィニッシュであってもNik_Makozi選手を逆転する可能性があるためです。
ピット作業でもその差は変わらず、周回を重ねます。

しかし、ドラマはフィニッシュライン目前に起きました。
3位を走行していたfd3sr20b0654選手の目の前で、2位を走行する車両が燃料切れでスローダウン。
行き場を失ったfd3sr20b0654選手が挙動を乱し、その隙にTOMMYKAIRA_R32選手が2位のポジションアップを狙うも、フィニッシュラインを先に通過したのはfd3sr20b0654選手でした。
レースを1位でフィニッシュしたNik_Makozi選手を、有効ポイント数で逆転することに成功したfd3sr20b0654選手が、シーズン19のシリーズタイトルを獲得しました。

リストに戻る