4月25日に開幕した2020年シリーズネイションズカップ ステージ1。
アジア地域における絶対王者の國分選手 – Akagi_1942mi(日本)が絶好調でRd.3、Rd.7共に勝利を飾り有効ポイントでライバルを大きく引き離します。

首位を猛追する、宮園選手 - Kerokkuma_ej20(日本)と山中選手 - yamado_racing38(日本)は、Rd.3で大きく沈むもRd.7では復調し有効ポイントを更新します。

Top 16 Superstars - Round 10

ステージ1最終決戦はスパ・フランコルシャンを舞台にGr.1クラスの車両で争われました。
フロントローは宮園選手と山中選手というお馴染みの日本勢が独占。しかしセカンドローに日本人の姿はありません。シリーズランキングではトップ10圏外のシリガヤ選手 - PSC_themiang_GT1 (タイ)が3番手、ファン選手 - Pikachiu_GT1(中国)が4番手という素晴らしい走りを予選で見せました。
シリーズランキングトップの國分選手(日本)は失意の9番手スタートです。

スタート直後からスパートを仕掛けたのは、ソフトタイヤを選択した宮園選手(日本)でした。同様にソフトタイヤを選択したファン選手(中国) とシリガヤ選手(タイ)もロケットスタートを決めて、山中選手(日本)のポジションを奪いにかかります。

ミディアムタイヤを選択した山中選手(日本)は、菅原選手-blackbeauty-79(日本)にもかわされポジションを落とします。

1周目のレ・コームでアクシデントがおきます。挙動を乱した菅原選手(日本)にファン選手(中国)が押し出され5位までポジションを落とします。このアクシデントに乗じて、山中選手(日本)3位までポジションを戻すことに成功。
2位以下が混戦となったことで、トップを走行する宮園選手(日本)にとってはイージーなレース展開となります。

3周目、山中選手(日本は)はミディアムタイヤからソフトタイヤに交換して6位でコースに戻りますが、目の前では加藤選手 – Tatsukt(日本)とファン選手(中国)が熾烈な4位争いを繰り広げています。
最終コーナー手前で、加藤選手 – Tatsukt(日本)とファン選手(中国)が並びます。そこに山中選手(日本)が飛び込みます。
連鎖的に押し出されることになった加藤選手(日本)は行き場を失い、シケインのウォールに激しくクラッシュ。
山中選手(日本)にはペナルティこそあたえられなかったものの、非常にリスキーなオーバーテイクでした。

9周目、2位以下に対して10秒以上ものリードを広げたトップの宮園選手(日本)がソフトタイヤからミディアムタイヤに交換します。

14周目、2位グループの菅原選手(日本)と山中選手(日本)はソフトタイヤを2回使用したため、宮園選手(日本)よりも1回多くピットに入らないといけずトップの座は絶望的です。

ファイナルラップ、上位陣は最後のピットインでタイヤ交換義務をはたします。
ポールポジションスタートのメリットを最大限にいかし、スタンダードな2ストップ作戦でレースを制したのは宮園選手(日本)でした。
しかし、ステージ1終了時点でのポイントランキングを逆転するにはいたらず、國分選手(日本)が見事ステージウィナーの座を獲得しました。

レース結果としては中団に埋もれたシリガヤ選手(タイ)とファン選手(中国)ですが、予選でみせた速さは日本勢にとって今後大きな脅威となることでしょう。