- ASIA/OCEANIA FINAL
- オーストラリアの王者の意地! コディーニコラ・ラトコフスキー選手(Nik_Makozi)が快勝!
- FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ 2018 ネイションズカップ アジア・オセアニア選手権
- 2018.10.10
第2ブロックはオーストラリアを代表する10名の選手で争われるブロック決勝。上位2名がファイナルへ進出し、3位~8位の選手は敗者復活戦枠に進むこととなります。
オーストラリアの選手にとってホームサーキットとなるマウントパノラマモーターレーシングサーキットを舞台にGr.3車両で争われます。
なんといっても大注目はコディーニコラ・ラトコフスキー(Nik_Makozi)選手。事前に開催されていたオンラインシリーズでは、規定の18歳を満たせずスタープレーイヤー登録する事が出来ず、ポイントランキングでは苦戦しましたが、テストシーズンでは他を圧倒する強さを誇示。
しかし、今大会の選出タイミングで18歳の誕生日を迎える事で、日本でのリージョンファイナルの舞台に立つことが実現しました。
スターティンググリッドはオンラインランキング順となり、ポールポジションを獲得したデイビッド・ウィルク(warrior2167)Fタイプ Gr.3はソフトタイヤをチョイス。5番グリッドからスタートのコディーニコラ・ラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3はミディアムタイヤをチョイスしました。
スタート直後の1コーナーでは、まるで選手同士が紳士協定でも結んだかのようにノーアクシデントで1コーナーを通過しました。ボディーコンタクトの激しいオーストラリアの選手達のレースとしては極めて珍しいクリーンなスタートでした。
しかし、大人しく様子を見ている余裕はないラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3は1周目の第4ターンでヨセフデ・ヘスース(Bass_71CKL)マスタングGr.3をパスし早くも4位にポジションを上げトップを猛追します。
2周目に波乱がおきます。シムレーサーの常勝軍団であるTeam Red Lineのダニエル・ホランド(TRL_holl01)フォードGT LMが2位を走行中に第4ターンのアプローチでウォールにヒット。
マシュー・シモンス(MINT_GTR)AMG GT3、ラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3の2台に一気に抜かれます。
ラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3は労せずに3位へポジションを上げることに成功します。
3周目、好タイムを連発したラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3がバックストレートで遂に2位へポジションを上げます。
4周目、上位3台が同時にピット作業に入ります。
デイビッド・ウィルク(warrior2167)Fタイプ Gr.3はミディアムタイヤ、ラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3はハードタイヤ、シモンス(MINT_GTR)AMG GT3はソフトタイヤをチョイスし、各車戦略が分かれます。
ラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3はピットアウト直後のハードタイヤにも関わらずトラフィックを早々に処理する事に成功します。
遂にはバークストレートエンドでデイビッド・ウィルク(warrior2167)Fタイプ Gr.3を捉え、ラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3がトップに躍り出ます。
ミディアムタイヤを履くライバルに対してハードタイヤでオーバーテイクを成功させる”Nik Makozi劇場”ともいえる逆転劇に会場からは割れんばかりの大歓声に包まれました。
7周目、シモンス(MINT_GTR)AMG GT3が最後のピット作業を行い、5位で復帰するもヘスース(Bass_71CKL)マスタングGr.3に引っ掛かります。
8周目、デイビッド・ウィルク(warrior2167)Fタイプ Gr.3もピット作業へ。しかしコース復帰をするタイミングでヘスース(Bass_71CKL)マスタングGr.3に引っ掛かることなり、1位との差は広がります。
シモンス(MINT_GTR)AMG GT3は前半のセクションでヘスース(Bass_71CKL)マスタングGr.3をオーバーテイクすることに成功しますが、デイビッド・ウィルク(warrior2167)Fタイプ Gr.3はバックストレートエンドまでオーバーテイクを成功させることができずにトップ2台から遅れをとります。
10周目 トップを独走していたラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3が最後のピットストップまで温存していたソフトタイヤに交換します。3位でコース復帰を果たしたラトコフスキー(Nik_Makozi)バンテージ GT3は、ハードタイヤを選択した上位2台を易々とオーバーテイクを決め再びトップに返り咲きます。
優勝したのは前評判通りコディーニコラ・ラトコフスキー選手(Nik_Makozi)。公式シーズンではTop24に参加できず、スターティンググリッドでは5位という不遇のスタートポジションから見事に有言実行の1位でフィニッシュしました。
ファイナルラップでペースが落ち始めた2位シモンス(MINT_GTR)AMG GT3をデイビッド・ウィルク(warrior2167)Fタイプ Gr.3が追い上げますが、フィニッシュライン目前で届かず万事休す。デイビッド・ウィルク(warrior2167)は敗者復活戦で最後の望みを繋ぎます。