激闘の2018年シリーズ、ネイションズカップ最終戦の舞台はサルトサーキット。GR.1車両を使用した8周で争われるこのレース、前評判で有利とみられたプジョー L750R HYbrid VGTがグリッド上位を埋めます。

ポールポジションからスタートしたプジョー L750R HYbrid VGTを操る#18 オーストラリア・TRL_holl01選手がスパートを開始します。タイトルの望みがかかる#11 日本・Akagi_1942mi選手はエントリー車両の中で唯一のトヨタ TS050 Hybridを選択し、ライバルとは異なるマシン特性を活かして6番手から上位を狙います。

全長約6キロを誇るユノディエールの直線で各車スリップストリームを有効的に使い燃料をセーブします。
ここで4位集団のバトルが激化します。#7 日本・yamado_racing38選手を先頭に、#5 日本・Kerokkuma_ej20選手、#11 日本・Akagi_1942mi選手、#1 日本・yukiku選手が主役となり、最高速、立ち上がり加速、コーナリングスピード、それぞれ異なる車両特性を活かしてオーバーテイクショーを演出。

それまでトップを走行していた#18 オーストラリア・TRL_holl01選手がレースの折り返し地点である4周目に給油とタイヤ交換を行う為にピットへ入ります。後続の2位 #17 オーストラリア・MINT GTR選手、3位 #3 日本・gilles_honda_v12もピットへ入ります。

しかし、ここでノーピット作戦を選択した、#5 日本・Kerokkuma_ej20選手と#11 日本・Akagi_1942mi選手がトップ争いを開始します。1ピット作戦を予定していたライバルを置き去りにします。

ディーゼルとハイブリッドの2台による戦いが続くかと思われましたが、#5 日本・Kerokkuma_ej20選手のプジョー908 HDiがスパートを開始。#11 日本・Akagi_1942mi選手のTS050 Hybridはその差を広げられスリップストリーム圏外まで離されます。

2位を走る#11 日本・Akagi_1942mi選手に対して手堅いリードを築いた#5 日本・Kerokkuma_ej20選手がトップでチェッカーを受けます。しかしポイントスタンディングで逆転するには至らず、2位でフィニッシュした#11 日本・Akagi_1942mi選手がファイナルシーズンのタイトルを獲得しました。
Akagi_1942mi選手は意表をつく車種選択含め、テストシーズンから緻密で計算高いレース展開を幾度となく繰り広げてきました。速いだけではタイトルを獲得することができません。Akagi_1942mi選手はスポーツモードに参戦するどのプレイヤーよりも一歩先の世界を走っています。