ビジョン グランツーリスモ
ジュネーブショーで「フィッティパルディ EF7 ビジョン グランツーリスモ by ピニンファリーナ」を公開
3月7日、F1の伝説的存在であり、インディ500のチャンピオンでもあるエマーソン・フィッティパルディ氏は、彼自身が夢に描き、長く期待を集めてきたサーキットマシン、「フィッティパルディ EF7 ビジョン グランツーリスモ by ピニンファリーナ(以下EF7)」を、ジュネーブモーターショーでアンヴェイルしました。
フィッティパルディ・モーターズというブランド下で初めてリリースされるクルマについて、フィッティパルディ氏はこう話します。「私は何年も前から、多くの人たちに『チャンピオンシップ・レースカーのハンドルを握るというのはどんな感覚なのか』を伝えようとしてきました。アドレナリンと高揚感が凄まじい満足感に包まれ、それがもっと欲しくなる。この感覚こそ、EF7で私達のドリームチームが作り上げたものです」。
力強いスリークなデザインと、驚異的なパワーウェイトレシオに代表されるこのスーパーカーのテーマは「鮫」です。それはフィッティパルディ氏のインスピレーションによるものであり、このクルマの流麗でアグレッシブなラインにエアロダイナミクス的な驚くべき抑揚を与えています。自己主張をしながら美しくピュア、ピニンファリーナのデザインを特徴付けるエモーションと効率が共存しているのです。
ピニンファリーナ会長のパオロ・ピニンファリーナ氏はこう話します。「スタイルとイノベーションにおいて、EF7はピニンファリーナのDNA、エマーソンのチャンピオンシップレースの経験、そしてHWA社の確かなエンジニアリング技術を体現したエキサイティングなクルマです。私達のチームは力を合わせ、夢をドライビングマシンにすることに成功したのです」。
過激でありつつ、初心者にも優しいEF7のハンドリングとパフォーマンスは、HWA社が開発したパワフルなV8自然吸気エンジン、ギアボックスとサスペンション、ブレーキシステムの統合制御、そして超軽量なカーボンファイバー製シャシーと非常に低い重心によって実現されています。
HWA社の創立者であり、監査役会代表でもあるハンス・ヴェルナー・アウフレヒト氏は、こう話しています。「チャンピオンの夢を実現するにあたり、結果としてできたのはレース技術と息を飲むようなデザイン、ドライバビリティと最高の安全要求事項がすべて融合したクルマでした」。
カーボンファイバーのモノコックはドライバーと同乗者を守るためにデザインされた特別安全なカプセルであり、限界域で走っていてもドライバーに安心感をもたらします。
3年前からスーパーカーを作る「旅」に出かけたフィッティパルディ氏の話は続きます。「私は人生を通じて、多くの素晴らしいチームと仕事をする機会を、サーキットでもサーキット以外でも与えられてきました。しかし伝説的なカーデザインの巨匠と、レースに勝つためのエンジニアリング集団と何かを作るというこのプロジェクトは、自分をさらなる高みに連れて行ってくれました。彼らは、合わせると140年以上、とびきりのクルマを生み出すという経験を続けてきました。EF7にはその素晴らしさが詰め込まれているのです」。
EF7は限定生産。このクルマを手に入れたオーナーはフィッティパルディ氏自身に直接レッスンを受けることができ、この偉大なチャンピオンが考案したドライバートレーニングの階段を登ることができます。さらにはフィッティパルディ・レーシングクラブにも加盟できます。フィッティパルディ氏を始めとするプロレーサーの指導により、世界の有名サーキットで独占的なVIPハイパフォーマンス・ドライビング体験やレースを楽しむことができるのです。
オーナーはその他にも自分のEF7のインテリア、エクステリアを独自にカスタマイズすることができ、複数のホイールのオプションに加え個人的なパントーンカラー、レースゼッケン、さらにはエマーソン・フィッティパルディ氏のサイン・ブランディングの位置も選択することができます。
一方スーパーカーやビデオゲームのエンスージャストは、近日発売される『グランツーリスモSPORT』のバーチャルワールドでEF7を体験できます。世界が待ちわびているこのタイトルは、多彩なゲームモードを通じてレースゲームに新たな地平をもたらすでしょう。その中には国際自動車連盟であるFIAとともに作られた新しいFIAグランツーリスモチャンピオンシップも含まれます。このチャンピオンシップはモータースポーツの新たなプラットフォームを作り上げ、バーチャルのEF7はその一要素として、リアルのサーキットマシンと同じパフォーマンスをゲーム内で発揮するのです。
「グランツーリスモ」シリーズ・プロデューサー山内一典はこう述べています。「EF7の制作には世界の自動車業界のトップレベルのパートナーが参加しており、私たちもそのプロジェクトに関われて光栄です」。
フィッティパルディ氏のコメントです。「私は25歳の頃、ドライビングスキルやチームの奮闘、テクノロジーが非常に重要な役割を果たしていた時代に最初のF1チャンピオンとなりました。そして2017年、私たちはリアルとバーチャルのモータースポーツが融合する新たな地平に立っています。これは本当にすごいことです。私たちのパートナー「グランツーリスモ」は世界のバーチャルレース分野のリーダーであり、私たちは彼らと仕事ができることをおおいに喜んでいます」。
今後、リアルとバーチャルの両方で、EF7がこれまでに類を見ないレース体験をあらゆる腕前のドライバーに提供するであろうことは間違いありません。
フィッティパルディ氏はこう締めくくりました。「男女を問わずあらゆるドライバーが、新しいレベルのレースの高揚感と情熱を感じ取り、世界中の名だたるサーキットで自分の限界を乗り越えること。私たちは共にEF7を作ることで、そこに力を授けます。この旅が始まってから3年経ちましたが、今日2017年3月7日、私はこの人生の旅を授けてくれた思いやりと恩寵を神に感謝しながら、EF7を発表いたします」。
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