モータースポーツの未来を担う若者達による白熱した戦い! 『BRIDGESTONE GT タイムトライアル U17 by TOYOTA GAZOO Racing』決勝大会結果
10月2日(日)、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)と本大会のオフィシャルパートナー「株式会社ブリヂストン」主催による「BRIDGESTONE GT タイムトライアル U17 by TOYOTA GAZOO Racing」のグランドファイナルが「RED° TOKYO TOWER」で開催され、17歳以下の部では、佐々木 拓眞(ささき たくま)選手が、12歳以下の部では、澁谷 裕夢(しぶや ひろむ)選手が優勝しました。
「BRIDGESTONE GT タイムトライアル U17 by TOYOTA GAZOO Racing」は、日本国内の自動車免許取得前の子供たちを対象にしたイベントで、TGRがシリーズで毎年開催するグローバルオンラインレース「TOYOTA GAZOO Racing GT Cup 2022」にもつながる大会。夏休み期間中に開催されたオンライン予選を通過してきた、12歳以下の部6名と17歳以下の部12名、合わせて18名の選手が決勝に参加しました。
ヤングパワーが炸裂!会場を沸かせた12歳以下の部、決勝レース
富士スピードウェイを舞台にトヨタ GR86 RZ’21のワンメイクで行われた12歳以下の部。決勝レースでは、レーシングハードとソフトのタイヤ使用義務がレギュレーションで義務づけられました。
予選でポールポジションを獲得したのは渋谷選手。そのタイムからコンマ1秒以内に石水(可夢偉)選手、木島選手がつけ、トップ3選手のスタートに注目が集まります。またほとんどの選手がハードタイヤを装着するなか、最後尾スタートの大会最年少9歳の兼田選手はソフトタイヤを選択。このレース戦略が吉と出るか凶と出るか、こちらも注目です。
先頭から澁谷選手、石水(可夢偉)選手、木島選手、平山選手、岡田選手、兼田選手の順でスタートした決勝レース。
注目の1コーナー、6位の兼田選手がソフトタイヤを活かして、岡田選手と木島選手をオーバーテイクし、4位に浮上。その先の100Rでは3位の平山選手もオーバーテイク。兼田選手の勢いは止まらず、ダンロップコーナーで、3位の石水(可夢偉)選手をイン側から抜いて2位にポジションアップします。2位からスタートした石水(可夢偉)選手は、オープニングラップ、セクター2の途中で、トラックリミット違反のペナルティを受け、ホームストレートで屈辱の最後尾に。
2周目、岡田選手と平山選手による3位争いに動きがでます。1コーナーへのアプローチでクロスラインを取った岡田選手が3位に浮上。オープニングラップで一気に2位まで追い上げた兼田選手は、2周目のADVANコーナーで、1位の澁谷選手を抜き、ついにトップに立ちます。
5周目、ショートカットペナルティで沈んでいた平山選手が、ダンロップコーナーで岡田選手をパスし、2位に浮上します。5周目に木島選手と石水(可夢偉)選手は、トラックリミットペナルティで順位を下げる結果に。
7周目、ダンロップコーナーで、3位を走っていた岡田選手が2位の平山選手と激しく競り合いながら、オーバーテイク。7周目、スタート時にハードタイヤを履いていた上位グループの5台(5名)が一斉にピットイン。先にピット作業を追えていた兼田選手が3位でホームストレートを通過しますが、ピットアウト時に挙動を乱した木島選手と接触。このアクシデントで兼田選手は5位にポジションを落とします。澁谷選手は燃費走行していたため、ピット作業での給油量が少なく、ピットアウト時には、2位との差が4秒も開いていました。
8周目、3位争いをしていた石水(可夢偉)選手がショートカットペナルティを受けポジションダウン。木島選手が3位に浮上します。最終コーナーでもつれた3位争いは、アウト側に膨らんだ木島選手のインを刺した石水(可夢偉)選手が3位にポジションをあげ、そのままフィニッシュ。首位を走る澁谷選手は、燃料をセーブした完璧な走りでフィニッシュラインを通過し勝利しました。
フェアで安定した走りとそれぞれの戦略が見えた17歳以下の部、決勝レース
予選Aブロック、Bブロック、それぞれ上位3名の選手が、決勝の舞台に集結した17歳以下の部、決勝。レースは、オートポリス インターナショナル レーシングコースで、使用されるクルマは、トヨタ GRスープラ RZ ’20。レギュレーションでは、ハード、ミディアム、ソフト、それぞれのタイヤ交換義務が設けられています。
決勝レースでのスターティンググリッドを決める予選では、1’52.831というタイムを叩き出した石水(優夢)選手がポールポジションを獲得。注目の佐々木(拓眞)選手は、トップタイムに、わずか及ばすも2番手グリッドから1位を狙います。
石水(優夢)選手、佐々木(拓眞)選手、瀬川選手、佐々木(壱晟)選手、大村選手、新木選手の順でスタートした決勝レース。ポールポジションからスタートの石水(優夢)選手は、ソフトタイヤをチョイス。2番手の佐々木(拓眞)選手をはじめ、多くの選手はハードタイヤを選択しました。
レース序盤、トップを走る石水(優夢)選手はソフトタイヤの特性を活かして後続を引き離しにかかります。リードを築き上げた石水(優夢)選手は、2周目にミディアムタイヤに交換。
4周目、ミディアムタイヤを履く大村選手が前を走る佐々木(壱晟)選手をとらえ、ジェットコースター・ストレート手前で仕掛けます。それを読んでいた佐々木(壱晟)選手は、クロスラインを取り順位をキープ。サイドバイサイドで粘るものの、90Rの上りで大村選手の先行を許してしまいます。
4周目終盤、トップ3を走る佐々木(拓眞)選手、瀬川選手、大村選手がピットイン。ピット作業時間を短縮するために、給油を行わなかった瀬川選手がピットアウトで選手に再接近し、1秒以上あったギャップを縮めます。
6周目、トップを走る石水(優夢)選手が最後のピットインを終えます。佐々木(拓眞)選手が暫定1位に。
8周目、トップを走っていた佐々木(拓眞)選手と瀬川選手が同時ピットインします。両選手ともにソフトタイヤに交換。先に2回のタイヤ交換義務を果たしていた石水(優夢)選手のポジションに注目が集まります。佐々木(拓眞)選手と瀬川選手は、石水(優夢)選手の真後ろでピットアウト。1位を走る石水(優夢)選手を追いかけます。
レース10周目、トップを走る石水(優夢)選手にホームストレートで追いついた佐々木(拓眞)選手は、1コーナーのブレーキングで石水(優夢)選手との差を一気に詰め、ソフトタイヤの特性を活かした見事な立ち上がりで、インから石水(優夢)選手をオーバーテイクします。さらに石水(優夢)選手は、ソフトタイヤを履く瀬川選手の猛追を受けます。そして、迎えたファイナルラップの1コーナーの先50Rで、瀬川選手が石水(優夢)選手を捉え2位に浮上。
レース終盤に華麗なオーバーテイクを見せた佐々木(拓眞)選手は、そのまま1位でゴールし、見事17歳以下の部で優勝を手にしました。
決勝レースの結果
■12歳以下の部 決勝リザルト
1位 澁谷 裕夢(しぶや ひろむ)
2位 岡田 琥博(おかだ こはく)
3位 石水 可夢偉(いしみず かむい)
4位 木島 虎太郎(きじま こたろう)
5位 平山 由磨(ひらやま ゆうま)
6位 兼田 麗生(かねた れい)
■17歳以下の部 決勝リザルト
1位 佐々木 拓眞(ささき たくま)
2位 瀬川 彰斗(せがわ あきと)
3位 石水 優夢(いしみず ひろむ)
4位 佐々木 壱晟(ささき いっせい)
5位 大村 天弓(おおむら あゆみ)
6位 新木 悠真(あらき ゆうま)
予選ブロックを含めた17歳以下の子供たちによるフレッシュな走りは、YouTubeのアーカイブ映像からお楽しみください。
「BRIDGESTONE GTタイムトライアル U17 by TOYOTA GAZOO Racing」決勝大会YouTube配信URL
https://www.youtube.com/watch?v=Dm6yzXoz3co
大会公式ウェブサイト
https://toyotagazooracing.com/jp/e-motorsports/join-entrant-u17tt/2022/