「オリンピックeスポーツシリーズ2023モータースポーツイベント」が『グランツーリスモ7』で開催
国際オリンピック委員会(IOC)、国際自動車連盟(FIA)および株式会社ポリフォニー・デジタルは、「オリンピックeスポーツシリーズ2023モータースポーツイベント」の競技タイトルとして『グランツーリスモ7』の採用を発表しました。4月中旬よりオンラインタイムトライアルが始まり(参加条件は後日発表)、そこで好成績を残した選手は2023年6月22日から25日にかけてシンガポールで初開催となる「オリンピックeスポーツウィーク」の一部として行われるファイナルイベントに選抜されます。
「オリンピックeスポーツシリーズ」(OES)は、IOCが各国際連盟やゲームパブリッシャーとの協力によって開催する世界規模の仮想・バーチャルスポーツ競技会で、モータースポーツだけでなく、さまざまなバーチャルスポーツによる競技が予定されています。
グランツーリスモシリーズプロデューサー 山内一典: “我々はオリンピックeスポーツシリーズ2023への「グランツーリスモ」の参加を非常に喜んでおり、これは「グランツーリスモ」のファンとそのコミュニティにも非常に良いことだと思っています。私たちが今見ているのは、我々が2008年にGTアカデミーを開始したときに始まったもので、そこではバーチャルからリアルのレースを目指していたわけですが、当時バーチャルとリアルは別々にわけて認識されていました。それから10年たった今、私たちはスポーツの世界が進化し、バーチャルとリアルの接点が増え、より連続したものになっていくという変化を見ています。OESはそのプロセスの第一歩だと考えています。アスリートたちは、バーチャルとリアルとの間をシームレスに移動するという経験をキャリアのなかで持つことになるでしょう。スポーツはこの100年のあいだも進化してきましたが、これはその最新の進化なのです”(スイス・ローザンヌ、IOCオリンピックハウスにて)
FIAスポーツ担当副社長 ロバート・リード氏:“オリンピックeスポーツシリーズ2023は、さまざまな面で価値のあるコラボレーションだと考えています。FIAがIOCおよび「グランツーリスモ」と2回目のタッグを組み、このイノベーションに満ちたEスポーツイベントのために力をあわせることを非常に嬉しく思います。私たちはモータースポーツへの参加者を倍増させるという目標を掲げており、OESは私たちの素晴らしいスポーツの魅力を新しいオーディエンスに広めるという戦略と完全に合致しています。eスポーツは往来の参入障壁のほとんどを取り除いてくれるため、より多くの選手が参加できるようになり、平等さ、多様性、社会的な包括性という意味でも素晴らしい取り組みとなります”
オリンピックeスポーツシリーズ2023は、ライブイベントである「オリンピックeスポーツファイナル2023」でクライマックスを迎えます。このイベントは、6月22日から25日にかけてシンガポールのサンテックセンターで開催され、先日発表された「オリンピックeスポーツウィーク2023」のメインイベントのひとつとなります。
オリンピックeスポーツシリーズの重要性について、IOC eスポーツ・リエゾングループ会長、ダヴィド・ラパルティアン氏次のようにコメントしています。
“オリンピック・ムーブメントは平和なコンペティションで人々をひとつにするものです。オリンピックeスポーツシリーズ2023はその延長で、エリートコンペティションのプレイヤーとファンの両方により多くの競争の場を提供しようとする目標を掲げています。私たちはグローバルなステージで世界のトップ選手が競い合う場面を見ることを楽しみにしており、健康、トレーニングやイノベーションにおいて共通の機会や学びを模索していきたいと考えています”
このユニークな大会のためにシンガポールに集まったプレイヤーたちは、オリンピックeスポーツシリーズ勝者の称号を賭けてファンの前で競い合います。そのスリリングなファイナルの模様は Olympics.com およびオリンピックのソーシャルチャンネルを通じて全世界に配信される予定です。
「グランツーリスモ」によるレースは、オンライン開催となった2021年の「オリンピック・バーチャルシリーズ」でも行われ、イタリアのヴァレリオ・ガロ選手が勝者に輝いています。