■Block A Final
大波乱のブロックAはイギリス/サスウィロー(GTP_Aderrrm)がポールトゥーウィン!
ブロックAは、オンラインランキング最上位のイギリス/アダム・サスウィロー(GTP_Aderrrm)と、ニュルブルクリンクで開催されたワールドツアーのウィナーであるイタリア/ジョルジオ・マンガーノ(Giorgio_57)の直接対決となりました。
フロントローを独占したのはイギリス勢。サスウィロー(GTP_Aderrrm)FT-1 Gr.3と、グレディー(GTA_Tidgney)GTI VGT Gr.3の2台。続く3位グリッドにイタリア/マンガーノ(Giorgio_57)M6 GT3。
スタート直後に波乱が起きます。ポールスタートのイギリス/サスウィロー(GTP_Aderrrm)FT-1 Gr.3がオーバーランしハーフスピンを喫します。
コース復帰時に3位を走行するイタリア/マンガーノ(Giorgio_57)M6 GT3と交錯し、イギリス/サスウィロー(GTP_Aderrrm)FT-1 Gr.3には警告が与えらえました。
その隙にマーティン・グレディー(GTA_Tidgney)GTI VGT Gr.3がトップに躍り出ることに成功します。
スタートでソフトタイヤを選択したイギリスの2台は混乱の3位グループを引き離しにかかります。
ミディアムタイヤを選択したイタリア/マンガーノ(Giorgio_57)M6 GT3は、ハードタイヤを選択した3位グループに飲み込まれ順位を落とします。
1回目のピットストップでイギリス/サスウィロー(GTP_Aderrrm)FT-1 Gr.3がトップの座を奪い返します。
2位を走るグレディー(GTA_Tidgney)GTI VGT Gr.3はミディアムタイヤの限界に近づきペースが落ち始めます。
ファイナルラップ、最後のスティントにソフトタイヤを温存していたイタリア/マンガーノ(Giorgio_57)M6 GT3がグレディー(GTA_Tidgney)GTI VGT Gr.3を猛追しますが、あと一歩届かず3位でレースを終えます。
優勝候補のひとりだったイタリア/マンガーノ(Giorgio_57)でしたが、勝ち抜くことができず敗者復活戦で最後の望みをつなぎます。
レースを制したのはスタート直後にハーフスピンしたものの、即座にレースストラテジーを組み立てなおしたイギリス/アダム・サスウィロー(GTP_Aderrrm)。オンラインシリーズの強さをリアルイベントでもいかんなく発揮した見事な勝利でした。
続く2位には同じイギリスのマーティン・グレディー(GTA_Tidgney)が入り、イギリスの強さが際立つブロックA決勝となりました。
■Block B Final
ハンガリー/ブラザン(TRL_Fuvaros)が圧倒的強さで勝利を飾る!
ブロックBの注目選手はオンラインシリーズでも常にタイトル争いに加わる、Team Red Lineのトップドライバー、ハンガリーのパトリック・ブラザン(TRL_Fuvaros)。
ハンガリー/ブラザン(TRL_Fuvaros)911 RSRはポールポジションからスタートをきめて後続を引き離しにかかります。
それに続くのはフランス/アンソニー・デュバル(RC_Atho)ビートルGr.3と、ベルギー/マティユー・コリン(MathieuCollin)WRX Gr.3。
1周目、中団グループで大きなアクシデントが発生。6位を走行していたハンガリー/アダム・タパイ(TX3_Adam18)M6 GT3がコースオフを喫してしまいます。
2台後方を走行していたイタリア/マルコ・グラッソ(garasa-91)R.S. 01 GT3のブレーキングが遅れ、ポルトガル/ディオゴ・コーデイロ(JIM_Azorean_Fat)ランサー Evo Gr.3に追突したことが原因でした。
ピンボールのように連鎖するアクシデントでコース外に押し出されたハンガリー/タパイ(TX3_Adam18)M6 GT3は最下位に順位を落とします。
ブラザン、デュバル、コリン、トップ3の順位は変わらずレースは進みそのままの順位でフィニッシュ。
ハンガリー/パトリック・ブラザン(TRL_Fuvaros)911 RSRは一度も1位を譲らことなく見事ポールトゥーウィンを飾りました。
2位にはフランス/アンソニー・デュバル(RC_Atho)ビートルGr.3が入りました。
レース終了後、イタリア/グラッソはすぐにレースコントロールのスチュワードブースに駆け寄りました。
「私はタパイのレースを台無しにしてしまった。私を失格にしても構わないので、タパイを敗者復活戦に進ませてくれないだろうか?」と申し出ました。しかしルールはルール。順位は覆りません。
結果としてタパイのレースを台無しにすることとなったグラッソですが、双方にとって不運なレーシングアクシデントでした。
中継映像には映らないシーンの裏側で、スポーツマンシップの大切さを再認識させられる瞬間を垣間見ました。
■Block C Final
スペイン/ロペス(Williams_Coque14)が王者ヒザルを破りブロックCを制する!
ブロックCの注目選手は、今大会の優勝候補の1人であるドイツ/ミカイル・ヒザル(TRL_LIGHTNING)。
オンラインシリーズでも圧倒的な強さで勝ち進んできました。
しかし、予選トップタイムを叩き出したのはオンラインランキング16位のスペイン/ホルヘ・ロペス(Williams_Coque14)でした。地元スペインの大観衆の歓声がロペスを後押し。会場は一体感に包まれました。
会場の期待に応えたいスペイン/ロペス(Williams_Coque14)GTI VGT Gr.3でしたが、スタート直後の1コーナーでまさかのオーバーシュート。2位を走るドイツ/ヒザル(TRL_LIGHTNING)WRX Gr.3が瞬間的に1位にポジションをあげますが、スペイン/ロペス(Williams_Coque14)GTI VGT Gr.3がコース復帰を果たす際に僅かに接触し順位は2位に戻ります。
アジアオセアニアリージョン ファイナリストのジョナサン・ウォンを彷彿させる、ラストスティントにソフトタイヤでを温存する作戦を取ったドイツ/ヒザル(TRL_LIGHTNING)WRX Gr.3でしたが、ファイナルラップでソフタイヤを使い切りスペイン/ロペス(Williams_Coque14)GTI VGT Gr.3の背後を捉えることはできませんでした。
レースを制したのは、格上のヒザルを相手に値千金の勝利を飾ったロペスでした。自身にとっても翌日のレースに向けて良い流れを作ることになりました。
■Repechage
混戦の敗者復活戦! Gr.B決戦!
敗者復活戦第1グループは、イタリア/マンガーノ(Giorgio_57)NSX Gr.Bとポルトガル/カルロス・サラザール(pcm_stj)ランサー Evo Gr.Bの2名が、ラリークロスさながらのサイドバイサイドの激戦を戦い抜き、2日目の決勝シリーズへ駒を進めました。
敗者復活戦第2グループは、スペインの絶対的なエースのマヌエル・ロドリゲス(TRL_MANURODRY)WRX Gr.Bが順当に勝ち進むかと思われましたが、タイヤ摩耗に苦しみまさかの敗退を喫します。
決勝への切符をつかんだのは、フランス/ピエール・ルノアール(RC_Snake91)フォーカスGr.Bとフローラン・パガンデ(Jomas_74)86 Gr.Bのフランス勢。