ネイションズカップの19季目のテストシーズンは、3月18日から24日にかけて、全6戦が行われました。
日曜日の初戦は、鈴鹿サーキットでのGR.3マシンの戦いでスタート。攻略の難しいテクニカルコースでの戦いは、地元日本勢が上位を占め、fd3sr20b0654選手、Kawakana222選手、TOMMYKAIRA_R32選手らが高ポイントを獲得しました。
第2戦はレイクマジョーレの東レイアウトを舞台にした、デ・トマソ パンテーラのワンメイクレース。ここでは前戦のトップ3が引き続き健闘、2戦のポイント合計でKawakana222選手が首位に立ちました。いっぽう4位にはシンガポールのLMP_te9500rpm選手が浮上、今後の活躍が期待されます。
火曜日の第3戦は京都ドライビングパーク雅がステージ。レーシングカート 125 Shifterを使った1戦です。独特のテクニックを要するレースだけに欠場する選手も多い中、前回4位だったシンガポール・LMP_te9500rpmが奮闘し、ポイントランキング暫定首位を獲得、いっぽう2位には、オーストラリアの強豪・Nik_Makozi選手も食い込んできました。
水曜日のオフをはさんで木曜日の第4戦。ブルームーン・ベイのインフィールドBを使ったGR.4の戦い。シンプルながら奥の深い1戦は、日本のRuri314-選手、s-shohei_選手、Kerokkuma_ej20選手らが高ポイントを獲得。ただし総合ポイントでは再び日本・Kawakana222選手が首位となり、それをオーストラリア・Nik_Makozi選手、シンガポール・LMP_te9500rpm選手が追う展開となりました。
金曜日のレースはニュルブルクリンク GPでのF1500T-Aによるワンメイクです。ツーリングカーとは一味違ったフォーミュラーの戦いは、首位の日本・Kawakana222選手が欠場したもののランキング首位をキープ、いっぽうNik_Makozi選手が高ポイントを獲得しましたが総合ポイントで日本のfd3sr20b0654選手、s-shohei_選手らに逆転を喫し、4位へと順位を落とします。
こうして迎えた土曜日の最終レース。ブランズハッチ GPでのGR.4による戦いです。優勝を狙う上位勢は第3枠にエントリーし、Top24スーパースターズ枠に進みました。
ここでは、予選中団に付けた選手が激しい追い上げを展開。時おりヒヤッとする展開を見せつつも、日本のLeafa_12選手、TOMMYKAIRA_R32選手、fd3sr20b0654選手らがポジションを上げていきます。そんな中、ポールスタートを切ったKawakana222選手が順位を落とし、2位からスタートしたオーストラリア・Nik_Makozi選手が善戦、結局、優勝を飾りました。
しかしポイントランキング争いでは、2位に入った日本・fd3sr20b0654選手が合計15,027ptsを獲得、Nik_Makozi選手をわずか107pts上回って、悲願の初王者の座に輝いたのです。
RANK | DRIVER | DR | SR | RD.1 | RD.2 | RD.3 | RD.4 | RD.5 | RD.6 | TOTAL |
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1 | 日本 fd3sr20b0654 | S | S | 2265 | 1975 | - | - | 1711 | 10787 | 15027 |
2 | オーストラリア Nik_Makozi | S | S | 1862 | 1156 | 1574 | 1740 | 1871 | 11187 | 14920 |
3 | 日本 TOMMYKAIRA_R32 | S | S | 2139 | 1997 | - | - | - | 9988 | 14124 |
4 | 日本 Kawakana222 | S | S | 2199 | 2122 | - | 1907 | - | 9589 | 13910 |
5 | 日本 Leafa_12 | S | S | 1761 | - | - | 1615 | 1604 | 10388 | 13764 |
6 | 日本 Arrow21CG | S | S | 1887 | 1559 | - | 1491 | - | 8790 | 12236 |
7 | 日本 kyuta | S | S | 1954 | 873 | 966 | 1437 | 1600 | 8390 | 11944 |
8 | 日本 Ruri314- | S | S | 1635 | - | - | 2113 | - | 7991 | 11739 |
9 | 日本 toybubu1205 | S | S | 2076 | 1123 | 868 | - | 1390 | 7592 | 11058 |
10 | 日本 Merry_chataro_lc | S | S | - | - | - | 924 | 610 | 9189 | 10723 |
Top 24 スーパースターズ・レビュー
ネイションズ、マニュファクチャラーシリーズの双方でポールポジションを獲得した日本・Kawakana222選手を先頭にレースはスタート。
Kawakana222選手は両シリーズともに、悲願の初タイトルを目前にしています。
レースをリードするかと思われた1周目。2番手を走行していたオーストラリア・Nik_Makozi選手が早々にKawakana222選手をオーバーテイク。Nik_Makozi選手が得意とする先行逃げ切りのハイペースで、2位以下を引き離しにかかかります。
1位のポジションを奪われたKawakana222選手は、4周目の最終コーナーで挙動を乱し、ピットロード入口のバリアに痛恨のクラッシュ。このアクシデントで17位まで転落し、ダブルタイトルの望みが潰えました。
トップを走るNik_Makozi選手が2位以下を大きく引き離しにかかる中、2位集団を引っ張る、日本・TOMMYKAIRA_R32選手、日本・fd3sr20b0654選手、両選手の争いは熾烈です。シーズン19の有効ポイント数から、たとえ2位フィニッシュであってもNik_Makozi選手を逆転する可能性があるためです。
ピット作業でもその差は変わらず、周回を重ねます。
しかし、ドラマはフィニッシュライン目前に起きました。
3位を走行していたfd3sr20b0654選手の目の前で、2位を走行する車両が燃料切れでスローダウン。
行き場を失ったfd3sr20b0654選手が挙動を乱し、その隙にTOMMYKAIRA_R32選手が2位のポジションアップを狙うも、フィニッシュラインを先に通過したのはfd3sr20b0654選手でした。
レースを1位でフィニッシュしたNik_Makozi選手を、有効ポイント数で逆転することに成功したfd3sr20b0654選手が、シーズン19のシリーズタイトルを獲得しました。