国・地域ごとの勝利を争うネイションズカップ。20回目のテストシーズンは3月25日から31日にかけて、全6戦が行われました。
日曜日の開幕戦は、東京エクスプレスウェイ・東ルート 内回りを使ったマツダ アテンザ GR.3 ロードカーによるワンメイクの争い。都心を駆け抜ける超高速バトルは、日本のyou143298選手、GReeeeN-eno0110選手が高ポイントを獲得、これにオーストラリアのBrocky05選手が続く展開となりました。
月曜日の第2戦はレイク・マジョーレ・サーキットが舞台。GR.4マシンによる1戦です。高低差の厳しいハイスピードコースでの戦いでは、日本のRuri314-選手、Kawakana222選手、CLS63AMG-sc選手らが高ポイントを獲得。ポイントランキングでは、2190ptsを獲得した日本・kyuta選手が暫定首位に立ちます。
火曜日の第3戦の舞台は鈴鹿サーキット 東コース。トヨタ 86 GRMNによるワンメイクです。高度なテクニックが求められるショートコースでの1戦は、引き続き日本勢が活躍。Arrow21CG選手やs-shohei_選手らがポイントを伸ばしましたが、総合ポイントではkyuta選手に届かず、首位の座は変わりません。いっぽうランキング2位には、オーストラリアの強豪、Nik_Makozi選手が浮上してきました。
水曜日のオフをはさんで木曜日の第4戦。トップカテゴリーのGR.1マシンを使ったモンツァでの超高速バトルです。繊細なマシンコントロール能力が問われるこの戦いでは、日本のs-shohei_選手、CLS63AMG-sc選手らが高ポイントを獲得。この結果、総合ポイントランキングでもCLS63AMG-sc選手がkyuta選手を逆転し、首位に立ちました。Kyuta選手は2位に、3位にはyou143298選手が付ける展開です。
金曜日のウィークエンドレースはインテルラゴスでのGR.3マシンの戦い。南米を代表するテクニカルコースの戦いでは、第2戦以来のエントリーとなった日本・Kawakana222選手が2303ptsを獲得しますが、累計ポイントが足らずランキングでは17位に。いっぽうランキング上位のs-shohei_選手、CLS63AMG-sc選手らも高ポイントを獲得した結果、kyuta選手が3位に落ち、s-shohei_選手が2位に浮かび上がりました。
こうして迎えた最終レース。長いストレートを持つドラゴントレイルでのGR.4マシンによる決戦です。いつも通りTop24スーパースターズは第3枠に設定。上位勢がそろってエントリーしました。
決勝レースでは、ポールポジションからスタートした日本・kuro96GT選手が順位を落とす一方、2番手スタートのKawakana222選手が健闘。いっぽうランキング首位のCLS63AMG-sc選手やRuri314-選手も果敢な走りを披露します。結局、Kawakana222選手が追いすがるRuri314-選手を振り切りゴール。自身初となるシリーズチャンピオンの座を獲得しました。
※今シーズンはアップデート1.15に伴い、Thrustmaster®T500RSが使用できなくなる不具合が発生し、このステアリングコントローラをお使いのプレイヤーの皆様にご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます。
RANK | DRIVER | DR | SR | RD.1 | RD.2 | RD.3 | RD.4 | RD.5 | RD.6 | TOTAL |
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1 | 日本 Kawakana222 | S | S | - | 2312 | - | - | 2303 | 11468 | 16083 |
2 | 日本 Ruri314- | S | S | - | 2389 | - | - | 1791 | 11056 | 15236 |
3 | 日本 CLS63AMG-sc | S | S | 662 | 2263 | 1852 | 1957 | 2099 | 10644 | 15006 |
4 | 日本 kyuta | S | S | 1602 | 2190 | 1598 | 1902 | 1730 | 10233 | 14325 |
5 | 日本 toybubu1205 | S | S | - | 1005 | 1358 | 1739 | 1792 | 9821 | 13352 |
6 | 日本 k24a_cm2 | S | S | 1613 | 1199 | 1941 | 1243 | 1832 | 9409 | 13182 |
7 | 日本 Leafa_12 | S | S | - | 2137 | - | - | 1767 | 8998 | 12902 |
8 | 日本 n76w83 | S | S | 1351 | 1825 | - | 1630 | 1919 | 8174 | 11918 |
9 | 日本 you143298 | S | S | 1803 | 1886 | 864 | 1848 | - | 7763 | 11497 |
10 | オーストラリア Nik_Makozi | S | S | 1609 | 1836 | 1725 | 1560 | 895 | 7351 | 10912 |
Top 24 スーパースターズ・レビュー
シリーズランキング首位で最終戦を迎えた日本・CLS63AMG-sc選手が、予選で4番手に沈むという展開で始まった今季のTop 24。対照的に初のシリーズタイトル獲得に向け、並々ならぬ意気込みなのが日本・Kawakana222選手。参戦回数を絞って最終戦に挑み、決勝は2番手からのスタートです。
スタート直後、ターン2でシリーズランキング首位のCLS63AMG-sc選手が前走車との追突を回避するためにコースオフし、8位までポジションダウンします。しかしヘヴィー級の上位勢と比較して軽量な86 GR.4だけに、後半の巻き返しに期待がかかります。
いっぽうスタートからトップを走行していた日本・kuro96GT選手は2周目からペースが乱れ始め、トップをあけ渡してしまいます。その後、一時的にトップを走行したヴェイロン GR.4のペースも落ち始め、5周目にKawakana222選手がついにトップに躍り出ました。
9周目、Topを走るKawakana222選手を始めとした多くの選手がピット作業に入るも、大きく順位は変わらず。
レース序盤に、ヴェイロン GR.4をいち早くパスすることでレースの流れを掴んだKawakana222選手、ついにトップでフィニッシュ。同時に日本・Kawakana222選手がテストシーズン20のネイションズカップのタイトル獲得しました。
シーズン20を迎えたテストシーズンの猛者の中でも、常に最終戦までシリーズ争いに加わりながらタイトルを獲得することができなかったKawakana222選手自身にとっても待望の嬉しい初タイトルです。今後の活躍にも期待せずにはいられません。