15季目を迎えたネイションズカップは、2月18日から24日にかけて、全6戦が開催されました。
日曜日の開幕戦は、超高速ステージ・モンツァでのGR.3マシンの戦いでスタート。ここではオーストラリア、日本、香港などの選手がそろって活躍を見せ、第1枠ではオーストラリアのトッププレイヤー、Nik_Makozi選手と日本のfd3sr20b0654選手らが、そして第2枠では香港のSeize_HKS選手と日本・FD3S787選手らが、それぞれ高ポイントを獲得しました。
第2戦は、バックストレート終わりに強烈なアップダウンが待ち構えるレイク・マジョーレ 西レイアウトを舞台にしたヴェイロン GR.4によるレースです。ここでは第3枠で日本・Kawakana222選手が香港・Seize_HKS選手を破って勝利を獲得、いっぽうオーストラリア・Nik_Makozi選手が第4枠で勝利してポイントを伸ばしました。
火曜日の第3戦(インテルラゴス/GR.1)が終わって前半3戦の暫定ポイントランキングが確定します。首位は3連勝中のオーストラリア・Nik_Makozi選手、2位には3戦2勝の日本・FD3S787選手、そして3位には同じ日本のfd3sr20b0654選手が入りました。
水曜日のオフをはさんで木曜日の第4戦。アメリカ・ベイエリアを舞台にしたブルームーン・ベイでのGR.3マシンの戦いです。トライオーバルでの高速バトルでは、オーストラリア・Nik_Makozi選手が日本・BMRksp選手を破って4連勝を達成、また日本・poki_kocky選手やFD3S787選手も高ポイントを獲得しました。ポイントランキングではNik_Makozi選手の首位こそ変わらぬものの、第2戦から参戦を開始した日本・Kawakana222選手が2位に食い込み、終盤に向けた活躍が期待されます。
金曜日の第5戦は、京都ドライビングパーク 山際でのフィッティパルディEF7 VGTによる1戦。ここでもNik_Makozi選手が盤石の強さを見せましたが、今シーズン目立った活躍のなかった日本・s-shohei_選手が第3枠で勝利し、存在感をアピールします。さらには日本・Kawakana222選手やTOMMYKAIRA_R32 選手、Leafa_12選手も高ポイントを獲得しました。
迎えた土曜日の最終戦。ニュルブルクリンク GPを舞台にしたGR.4マシンの戦いです。第3枠のTop24スーパースターズには、上位選手が残らず参戦しました。
決勝レースはNik_Makozi選手が貫録に満ちたポール・トゥ・ウィンを達成、日本・Kawakana222選手は2位に終り、逆転はなりませんでした。3位にはシリーズ後半で一度失速した香港・Seize_HKSが見事な復活を果たして入賞を果たし、4位には第1、3戦で上位入賞を果たした日本・tatsurou55選手が飛び込む結果となったのです。
RANK | DRIVER | DR | SR | RD.1 | RD.2 | RD.3 | RD.4 | RD.5 | RD.6 | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | オーストラリア Nik_Makozi | S | S | 2093 | 2053 | 2028 | 1922 | 1728 | 11014 | 15160 |
2 | 日本 Kawakana222 | S | S | - | 1861 | 1908 | 1850 | 1661 | 10822 | 14391 |
3 | 香港 Seize_HKS | S | S | 1882 | 1751 | 568 | - | 0 | 10230 | 13863 |
4 | 日本 tatsurou55 | S | S | 1860 | - | 1789 | - | 1453 | 9838 | 13487 |
5 | 日本 FD3S787 | S | S | 1777 | 1817 | 1704 | 1988 | 1557 | 9446 | 13251 |
6 | 日本 kuro96GT | S | S | - | 1938 | 1702 | 1767 | 1552 | 9054 | 12759 |
7 | 日本 you143298 | S | S | 1405 | 1204 | 1510 | - | - | 8270 | 11185 |
8 | 日本 Arrow21CG | S | S | 1672 | 114 | 1607 | 1546 | 1011 | 7878 | 11157 |
9 | 日本 toybubu1205 | S | S | - | 1399 | 835 | 1523 | 1349 | 7486 | 10408 |
10 | 日本 GReeeeN-one0110 | S | S | 1785 | 1482 | - | 1878 | - | 6702 | 10345 |
Top 24 スーパースターズ・レビュー
王者の貫録を見せつけ、オーストラリアNik_Makozi選手がポールポジションからスタートします。2番手スタートの日本・Kawakana222選手が1コーナーでアウトから被せるも、ここは無理をせず2位を死守。
ペースを上げるNik_Makozi選手とは対象的に、Kawakana222選手は燃料とタイヤをセーブするため、トップとの間隔が離れていきます。
14周のレースの丁度折り返し地点である7周目、Nik_Makozi選手を皮切りに、上位陣が一斉にピット作業を行います。
ここで、トップが入れ替わります。
燃料をセーブする走りをしていたKawakana222選手が給油を短く済ませて、Nik_Makozi選手をピットで逆転。まさかの逆転にNik_Makozi選手は猛プッシュを開始します。
Nik_Makozi選手は9周目の1コーナーでKawakana222選手のインに飛び込み、再び1位に返り咲くことに成功。
Kawakana222選手はわずか1周で1位の座を明け渡しますが、ていねいな走りでレース後半に勝負をかけます。
しかし、後半に入ってもNik_Makozi選手のペースは落ちません。
ファイナルラップの最終コーナーでNik_Makozi選手の背後を捉えたKawakana222選手でしたがわずか及ばず。またしてもシリーズチャンピオンはオーストラリア・Nik_Makozi選手が獲得しました。