1月24日、モナコで開催中の「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ」ワールドファイナルの舞台において、ランボルギーニが「ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ」を発表、併せてそのフルスケールモデルを公開しました。
同車は、イタリア・サンターガタにあるランボルギーニ チェントロスティーレがプロデュースした先見的な1台。ドライビングの楽しさを具現化したシングルシータースポーツで、今年9月に発表されたシアンFPK 37と同じV12ハイブリッドエンジンを搭載します。
デザインは伝統あるランボルギーニデザインのDNAをベースに、そのフィロソフィーを未来的な手法で拡張。あらゆるランボルギーニ車に通じるシルエット「シングルセンターライン」にこだわりつつ、パッセンジャーを考慮せずにすむ「グランツーリスモ」のために、シングルシーターを強調したフォルムとなっています。
加えて、このコンセプトカーのパワフルなエクステリアは、優れたエアロダイナミクスで貫かれています。リアセクションを印象付けるのは大型のリアウイング。メインボディはフェンダーから独立しており、6角形をモチーフとするサイドウィンドウは、1968年に登場したコンセプトカー「マルツァル」にインスパイアされたものです。さらにフロントとリア双方には、特徴的なY字型ライトを備えています。
先見的なコンセプトを実現するには優れたインテリアも必要です。ドライバーはジェット戦闘機のパイロットのように、クルマの前方からキャビンにアクセスします。ドライビングに必要な主要な操作系は未来的なステアリングホイール上に配置され、すべての情報はドライバーの視線上にバーチャルに投影されます。
アウトモビリ・ランボルギーニ S.p.A. 会長兼CEOステファノ・ドメニカーリ氏のコメント
「ランボルギーニは非常に若いブランドです。それこそが今日私たちがこの会場で、レーシングゲームとスーパースポーツカーを愛する若い世代の方々に未来的でクールなデザインを楽しんでもらうために、最新のビジョン グランツーリスモとフルスケールモデルを発表した理由です。」
ランボルギーニ チェントロスティーレ代表ミトヤ・ボーカート氏のコメント
「ランボ V12 ビジョングランツーリスモは、ランボルギーニとその未来的な熱望をこよなく愛する若いファンとゲーマーのために制作された究極のバーチャルカーです。これはランボルギーニのデザインにとってその才覚の翼を広げ、あらゆるランボルギーニ車のように魅力的で最高のドライビング体験を提供するだけでなく、軽量複合素材に代表される最先端のテクノロジーを押し進めるランボルギーニの取り組みをクルマとして形づくるための機会です。」