ユーザーデカールとは?
ユーザー自身が作成したデカールのことです。公式サイト「グランツーリスモ・ドットコム」の「コミュニティ」を通じてユーザーデカールをアップロードすると、リバリーエディターで使用することができます。
ユーザーデカールに使用できるのは「15KB以内のSVGファイル」に限ります。標準的なSVGファイルを使えば、データサイズが小さく、かつ精度の高いデカールを作ることができます。
SVGファイルとは?
コンピュータが扱う画像形式には、「ビットマップデータ」と「ベクターデータ」があります。SVGファイルは「ベクターデータ」に属する画像ファイルフォーマットで、拡大・縮小しても画質が損なわれない特長を持っています。
ビットマップデータとベクターデータの違い
ビットマップデータは画像を点の集合で表します。画像を拡大すると小さな点が引き伸ばされるため、輪郭がギザギザしたり、ぼやけたりする劣化が生じます。
いっぽうベクターデータは、画像を数値に置き換えて保持します。画像を拡大しても画質の劣化が起こらず、データサイズも大きくならないというメリットを持っています。
下の図は、ビットマップデータ(左)とベクターデータ(右)を拡大した時の比較画像です。ベクターデータではエッジ部分のシャープさが保持されています。
高精度なベクターデータを作るために
同じ画像を表現するSVGファイルでも、作り方によって精度がまったく異なってしまいます。構造を持たないビットマップ画像から、画像編集ソフトのオートトレース機能などを使ってSVGファイルを生成すると、無駄なアンカーポイントの多い精度の低いデータになりがちです。
標準的なSVGファイルは最小限のアンカーポイントとパスデータで構成されています。ユーザーデカールには、こうした高精度なSVGファイルを使いましょう。
効率の悪いデータとよいデータの比較
同じ画像を表現したふたつのSVGファイルを比較してみましょう。
右側は、構造を持たない点の集合であるビットマップ画像から、編集アプリのオートトレース機能を使って自動的に生成したSVGファイルです。精度が不十分で細かい形状が再現できていません。結果としてデータサイズも大きくなっています。
左側は、ベジエ曲線のベクターデータを直接人間がエディットして作った、ベクターデータの世界では標準的なSVGファイルです。精度が高いのと同時に、データサイズも小さいのがひと目で分かります。
ユーザーデカールで使用できるSVGファイル
ユーザーデカールで使用できるSVGファイルには以下の条件があります。
・ファイルサイズが15kb以下であること
・文字がアウトライン化されていること
・乗算、加算など特殊な描画(ブレンド)モードが使われていないこと
・ビットマップ画像が埋め込まれていないこと
・SVGのバージョンが1.0、ないしは1.1であること
※グラデーションについては、シンプルな形式の物のみ対応しています。
※サムネイルで表示される領域はSVG ビューポート設定に依存します。