マツダ CX-5が日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞
「グランツーリスモ」シリーズプロデューサー・山内一典が選考委員を務める「2012-2013日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終選考会が11月29日、東京都・ダイバーシティ東京プラザ/Zepp Diver City にて開催されました。
全30台のノミネート車の中から、あらかじめ第一次選考で選ばれた10ベスト(テンベスト)車両を対象とした、自動車ジャーナリストなど60名の選考委員による投票の結果、日本カー・オブ・ザ・イヤーはマツダ CX-5に決定。インポート・カー・オブ・ザ・イヤーはBMW 3シリーズ(セダン/ツーリング)が選ばれました。また、実行委員会特別賞はトヨタ/スバル 86/BRZ が受賞しました。
トヨタ/スバル 86/BRZ との接戦の末、大賞を勝ち取ったマツダ株式会社の藤原清志執行役員は、「スカイアクティブのコンセプトを発表した当時は、何を言っているのかわからないとお叱りを受けたこともあったが、今ではこうして自動車評論家の皆様の後押しで大賞を受賞することができたことに本当に感謝します。今年は86/BRZ という、素晴らしいスポーツカーをトヨタ/スバルから出していただき、ワクワク感を感じることができた。成熟した国には必ず素晴らしいスポーツカーがある。私たちマツダもいつの日かスポーツカーを発表し、日本にスポーツカー文化を根付かせたい」と86/BRZ を賞賛するとともに、未来の抱負を語りました。
惜しくもイヤーカーには選ばれなかったものの、参加メディアの投票によって実行委員特別賞を受賞した86/BRZについて、富士重工業株式会社 取締役専務執行役員の武藤直人氏は「2005年10月にトヨタとの提携がスタートし、当初はどういうクルマにするかかなり揉めた。多くの人に乗ってもらえるスポーツカーにしようと決まったのが2007年。それから5年の道のりは長かった。これからはBRZをさらに磨きあげるのはもちろん、違う切り口でアジア、そして世界に発信したい。ドイツなどのスポーツカー先進国のスポーツカーにも負けないものにしたい」と語りました。
トヨタ自動車株式会社スポーツ車両統括部ZRチーフエンジニア多田哲哉氏は「環境問題が叫ばれる時代にスポーツカーに投票するのは、委員の皆さんの中に葛藤があったと思う。こうして特別賞に選んでいただいたことで、日本の自動車ジャーナリズムの深さを世界に示すことになるだろう。また世界の自動車文化に強いメッセージを発信したことになると思う」と語りました。
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