GTアカデミーチームがドバイ24時間レースで2位入賞
「グランツーリスモ」によるレーシングドライバー発掘プロジェクト、GTアカデミー。そのチャンピオンたちが1月8~10日(現地時間)にアラブ首長国連邦で開催されたドバイ24時間レースに参戦しました。初の国際レースを戦う5名のドライバーは、550馬力を誇る日産GT-R NISMO GT3をドライブし、これまででもっともハイレベルなA6アマチュアクラスで見事2位表彰台を獲得しました。
レースに挑んだのは、GTアカデミー2014年ヨーロッパ大会チャンピオンのガタン・パレトゥ選手(フランス)、同中近東大会チャンピオンのアメッド・ビンカネン選手(サウジアラビア)、同インターナショナル大会チャンピオンのリカルド・サンチェス選手(メキシコ)、同北米大会チャンピオンのニコラス・ハマーン選手に、2013年ドイツ大会チャンピオンのフロリアン・ストラウス選手を加えた5名です。
8日(木)に行われた予選では、1年間のアドバンテージを持つフロリアン選手が先輩の貫録を披露。2分4秒009という好タイムをマークして総合13番手というスターティンググリッドをもぎ取ります。決勝は翌9日(金)16時にスタート。GTアカデミーチームは夜の訪れとともにドライバーチェンジのミスやドライブスルーペナルティに見舞われ、順位を落としますが、夜明けからは攻めの走りを展開。シルバーストンのレースキャンプやその後のドライバー開発プログラムで鍛えた速さや精神力、チームワークを余すところなく発揮し、A6アマチュアクラス2位、総合でも5位というリザルトを勝ち取りました。この成績は過去5回のドバイ・チャレンジにおける最高位であり、GTアカデミーの成熟と進化を如実に物語るものといえるでしょう。
【ガタン・パレトウ選手のコメント】
自分がこれほど早くGT-RのGT3マシンをドライブするとは思ってもいませんでした。それが実現して、ましてや多くのプロドライバーに混じって表彰台に立つなんてまるで信じられません。素晴らしいチームのおかげでクルマは完璧で、僕たちは他車との接触もないクリーンなレースを走り切ることができました。95台ものマシンが入り混じるレースで、これはそう簡単なことではありません。
GTアカデミーは本当に僕の人生を変えました。肉体的にも精神的にも、もう僕は5か月前の自分ではありません。多くのことを学んだしあらゆる人たちへ感謝したい。そして今後、より多くのレースを戦う機会が得られることを願っています。
結果には大いに満足していますしとても幸せなのですが、一方でこの2日間にフランスで起こったことへの悲しみがその喜びを覆っています。今はとにかくフランスの自宅に戻りたいと思っています。
【リカルド・サンチェス選手のコメント】
ショッピングセンターで行われたGTアカデミーのライブイベントを見ていた父の存在がなかったら、私はここにいませんでした。まずはそんな私の家族に心から感謝したいと思います。
初めての国際レースでGT3仕様のGT-Rを走らせたことに自分自身驚いています。370Zを使ってダウンフォースやブレーキングを学んでいた頃からみるとものすごいステップアップですし、スポーツカーレースの頂点に立つ何人ものトップドライバーと競争できたなんて夢のようです。私たちGTアカデミーウィナーは手を挙げてこう宣誓しました。「私たちはここにいます」と。この環境が永遠に続き、あらゆる人がこの栄誉に浴せることを願っています。
【アメッド・ビンカネン選手のコメント】
ものすごいことです。家もそう遠くない場所にあり、多くの友人たちに囲まれ、そして家族や多くの人たちが自分の名前を叫んでいることが信じられません。6か月前、自宅のソファでプレイステーションをプレイしていた自分が国際レースの表彰台に立つなんて。僕たちを信頼してこの舞台でGT-Rを走らせてくれたRJNモータースポーツに感謝したいです。その決断は確かに正しかったといえるでしょう。
【ニコラス・ハマーン選手のコメント】
信じられません! この機会を与えてくれた日産とプレイステーションに心から感謝します。今日、僕たちはGTアカデミーがいかに素晴らしいかを証明しました。このクラスへのチャレンジで僕たちに勝機があるなんて誰も考えていなかったと思います。しかし僕たちは素晴らしい仕事をしました。とりわけRJNのみんなに感謝したい。
ラップごとに車内で味わった興奮。爆発のような大騒ぎ。当分の間、あんな思いは味わえそうもありません。落ち着いて自宅に帰ることは難しそうです。
【フロリアン・ストラウス選手のコメント】
結果に喜んでいます。スタートの時はすごいプレッシャーでしたが、僕たちはまもなくいいリズムを掴んで驚くべき仕事を成し遂げました。ナイトセッションでは僕たちは求められることをして、ポジションを上げるためのハイペースのスティントをこなすことができました。ガタンが大きなマージンを稼いでくれたおかげで、僕たちはプレッシャーを感じることなくマシンを安定して走らせることができました。
僕にとってこのレースは18カ月間で経験する4度目の24時間レースです。24時間レースはタフですが、僕はこのレースがものすごく好きです。とても興奮しますし、今朝も二度のスティントをこなした後、僕はすぐにでももう2時間走れると思ったほどです。
今年のウィナー達もすごい仕事をしたし、速かった。僕もうかうかしていられません。
【RJNチーム代表ボブ・ネヴィル氏のコメント】
最初からGTアカデミープログラムに関わった私ですから、もうこういったリザルトで驚くべきでもないのでしょうが、今回のライバルのエントリーリストを見直すとまた驚かされました。今回の結果は偉大です。今回私たちは不運なタイミングでドライバーズチェンジを行い、2度のペナルティーも課されました。しかし疲れを知らないチームとドライバーたちのパフォーマンスが、その逆境を乗り越えました。A6アマチュアクラス2位は目覚ましい結果であり、非常に満足しています。そしてこれはいつも感じることなのですが、GTアカデミーの新たなウィナーとレースをすることは私にとって大きな喜びです。
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