お台場メガウェブで10月27日に最終日を迎えたFIA グランツーリスモチャンピオンシップ 2019シリーズ「ワールドツアー第5戦・東京」にて、日本代表の國分諒汰選手が日本人選手初となるワールドツアー ネイションズカップの優勝を手にしました。
ネイションズカップは国・地域で競う個人戦です。本大会のネイションズカップには16の国・地域から24名の選手が、第46回東京モーターショーのメガウェブ会場に集結しました。トーナメント構成はこれまでと同じく、まず12名ずつの準決勝グループA・Bを行い、ぞれぞれ上位4名・計8名が決勝へ進出。5位〜10位の選手は敗者復活戦へと進み上位4名が決勝へ進む権利を得ます。最後に準決勝・敗者復活戦を勝ち進んだ計12名による決勝レースを行い、このレースを勝利した選手が本ネイションズカップの勝者となります。
10月25日に公開されたばかりのフルEVカー「ジャガー ビジョン グランツーリスモ Coupé」を使用する準決勝グループAは嵐のようなレースとなり、予選1位の日本代表宮園拓真選手が5位でフィニッシュし、敗者復活戦で決勝進出の望みをかけるという展開に。ブラジル代表アドリアーノ・カラッツァ、スペイン代表コケ・ロペス、チリ代表ニコラス・ルビラー、オーストラリア代表アダム・ウィルクが決勝へ。
準決勝グループBは初公開となったレインコンディションのスパ・フランコルシャンによるレース。緊張感に溢れるこのレースで、ポールポジションスタートの國分諒汰選手は後方にピタリと張り付くオーストラリア代表コディー・ニコラ・ラトコフスキー選手のプレッシャーに耐え、1位で決勝進出を決めます。2位はラトコフスキー選手、3位フランス代表ライアン・デルッシュ、4位はイタリア代表ジョルジョ・マンガーノという結果に。
多くの日本代表選手が参加する敗者復活戦では、序盤に日本代表山中智瑛選手が序盤にレースをリードする場面があったものの、宮園選手に1位を奪われてからはペースがあがらず5位でフィニッシュ。山中選手の決勝進出、そしてワールドファイナル進出の道が断たれてしまいます。このレースは宮園選手が1位通過を決め、2位フランス代表バティス・ビューボア、3位イタリア代表サルバトーレ・マラグリーノ、4位スペイン代表マニュエル・ロドリゲス選手となります。
フォーミュラーカーのF1500T-Aでサルト・サーキットを8ラップする決勝レース。スタート直後にカラッツァ選手が國分選手をパスしてレースをリードする展開がつづきます。7ラップ目、カラッツァ選手は4輪脱輪により0.5秒のペナルティを受け、その間に國分選手がパスし首位に躍り出ます。最後はカラッツァ選手の猛追を精神力で耐え凌いだ國分選手がトップでチェッカーフラッグを受けました。
母国開催となった今大会で國分選手は自身初となるワールドツアー ネイションズカップでの表彰台入りを果たしただけでなく、日本人選手として初めての優勝を手にしました。國分選手は、これまでに優勝したチリ代表ニコラス・ルビラー、ブラジル代表イゴール・フラガそしてドイツ代表ミカエル・ヒザル選手に続き、来月開催される2019シリーズのメインイベント「ワールドファイナル」への進出権を得たことになります。
ブラジルのカラッツァ選手は2位でフィニッシュ。3位は前回のネイションズカップ・ザルツブルクでもポディウムに立ったラトコフスキー選手という結果で、ワールドツアー第5戦・東京は幕を閉じました。
ワールドツアー第5戦・東京
ネイションズカップ リザルト
Rank | Driver | Time |
---|---|---|
1 | 國分 諒汰 Akagi_1942mi | 26:43.440 |
2 | アドリアーノ・カラッツァ UDI_Didico15 | +00.374 |
3 | コディー・ラトコフスキ Nik_Makozi | +00.912 |
4 | 宮園 拓真 Kerokkuma_ej20 | +02.190 |
5 | コケ・ロペス Williams_Coque14 | +07.057 |
6 | バティス・ビューボア TRL_TSUTSU | +07.391 |
7 | ライアン・デルッシュ RC_Miura | +14.700 |
8 | ジョルジョ・マンガーノ Williams_Gio | +15.223 |
9 | サルバトーレ・マラグリーノ JIM_Pirata666_ | +16.067 |
10 | ニコラス・ルビラー FT_NicoR | +17.045 |
11 | マニュエル・ロドリゲス TRL_MANURODRY | +21.857 |
12 | アダム・ウィルク Adam_2167 | +25.222 |